すい臓がん①(セレンクリニック名古屋で行われた症例)
抗がん剤治療に免疫治療を併用する事により、顕著な改善効果がみられた症例です。治療後は上腹部の痛みが消失し、趣味の登山にも出かけられるようになりました。患 者:
60歳代、女性
診断名:膵体部癌:(T4、N0、M0)(*1)、 Stage Ⅳa(*2)
経 緯:平成22年8月上腹部と背中に痛みが出現し、最寄りの病院を受診しました。検査の結果、膵体部がんと診断されましたが、切除は難しいと判断され、同年9月より抗がん剤治療を始めました。抗がん剤治療に合わせて樹状細胞ワクチン療法を希望したため、同年11月より樹状細胞ワクチン療法を開始しました。
抗がん剤治療と樹状細胞ワクチン療法を併せて行うことにより、矢印部分にあるがんが小さくなりました。治療前に比べて体内の免疫細胞の数が増え、抗がん剤治療だけではなく樹状細胞ワクチン療法の効果もあった可能性が示唆されます。
(*1)
TNM分類:がんの進行度を表す指標の一つ。
がんの大きさはどのくらいか(T)、周囲のリンパ節にどのくらい転移しているか(N)、離れた臓器への転移はあるか(M)。
T4:がんが膵臓周囲の血管、神経、あるいは臓器などに浸潤している。
N0:リンパ節転移なし。
M0:遠隔転移なし。
(*2)
Stage I:がんの大きさが2cm以下で膵臓の内部にとどまっている状態。
Stage II:: がんは膵臓の内部にとどまっているが、大きさが2cm以上ある、あるいは周囲のリンパ節に転移がある状態。
Stage III:がんは膵臓の外へ少し出ているが、リンパ節に転移はない、あるいは周囲のリンパ節までの転移に限られている状態。
または、がんは膵臓の内部にとどまっているが、転移は遠くのリンパ節にまである状態。
Stage Ⅳa:離れた臓器まで転移が見られないが、がんが周囲の臓器や器官を巻き込んでいる。
Stage Ⅳb:離れた臓器まで転移が見られる。あるいはがんがIVaよりも遠くの臓器や器官を巻き込んでいる。
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