すい臓がん②(セレンクリニック名古屋で行われた症例)
治療により患者さまの痛みがほとんど無くなり、痛み止めが不要になりました。また、腫瘍マーカーも非常に高い値でしたが、治療後は正常値まで下がり、本人だけでなく周りの医師も驚かれています。患 者:
60歳代、男性
診断名:膵体部癌:(T4、N2、M1)(*1)、 Stage Ⅳb(*2)
経 緯:平成22年10月からお腹に不快感を感じ、翌年の1月に膵がん、多発肝転移(肝臓への転移が多数ある状態)と診断され、手術で取り除くことは難しいと診断されました。翌年の2月から抗がん剤治療を開始しました。平成23年4月より樹状細胞ワクチン療法を開始し、さらに最寄りの病院で温熱療法を行いました。
本症例は多発肝転移を伴う膵がんであり、極めて予後の悪い病態であるにもかかわらず、抗がん剤治療に樹状細胞ワクチン療法を併せて行うことによって、病態の改善が見られました。温熱療法は樹状細胞ワクチン療法の治療効果を高めるという報告もあり、本症例においても相乗効果が得られた可能性があります。
(*1)
TNM分類:がんの進行度を表す指標の一つ。
がんの大きさはどのくらいか(T)、周囲のリンパ節にどのくらい転移しているか(N)、離れた臓器への転移はあるか(M)。
T4:がんが膵臓周囲の血管、神経、あるいは臓器などに浸潤している。
N2:リンパ節転移あり。
M1:遠隔転移あり。
(*2)
Stage I:がんの大きさが2cm以下で膵臓の内部にとどまっている状態。
Stage II:: がんは膵臓の内部にとどまっているが、大きさが2cm以上ある、あるいは周囲のリンパ節に転移がある状態。
Stage III:がんは膵臓の外へ少し出ているが、リンパ節に転移はない、あるいは周囲のリンパ節までの転移に限られている状態。
または、がんは膵臓の内部にとどまっているが、転移は遠くのリンパ節にまである状態。
Stage Ⅳa:離れた臓器まで転移が見られないが、がんが周囲の臓器や器官を巻き込んでいる。
Stage Ⅳb:離れた臓器まで転移が見られる。あるいはがんがIVaよりも遠くの臓器や器官を巻き込んでいる。
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